大丈夫

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幼少時、ドロドロの家庭環境で気を遣いすぎて胃を壊しても、極道もどきの生き方をしていた父親のせいで精神的にちょっとおかしくなっていた母親から毎日のようにボコられてても、一度も天とか神の意図を疑ったことはなかった。


子供ながらに


「自分が生まれて来た役目を果たすためには、こういうダークでヘビーな経験で魂を鍛えておく必要があるのだ」

みたいなことを考えていたからだ。なので、嫌なことや辛いことへの耐性はついていても、その逆に嬉しいことや楽しいことへの耐性はあまり無かったらしい。


初めて渡米した時、滞在先で地獄のような経験をして、発狂するんじゃないかと本気で思ったことがあるが、心の何処かでは、自分の壊れて行くプロセスを楽しんでいるようなところがあった。


二度目に渡米した時、初めて本当の恋愛をして、こんな幸せなことがあるんだと天国にいるような経験をした直後、嘘みたいな出来事が起こって相手を連れ去られた時は、自分の中で何かが確実に壊れた。それまで存在することすら知らなかった素敵なおもちゃを、もらった直後に取り上げられたような気分だった。

これまで諦めず、弱音を吐かず、一人で一生懸命に頑張って生きてきたのに、何でこんな残酷なことをするのだろうと、生まれて初めて天や神を本気で恨んだ。


もう全てがどうでもよくなって、荷物をまとめて一人知らない街に逃げた。行き場が無くなり、知らない人の家に泊めてもらうという、殺されてバラバラで発見されなかったのが奇跡なくらい無謀で大馬鹿なこともした。


そして、それから数年後。恩人に出会って命を救われ、無条件の愛を教えてくれた人と出会い恋に落ちた。あの時、おもちゃを取り上げられていなかったら、そのどちらも得ることは出来なかっただろう。私からジルコニアを取り上げた天や神は、その代わりにダイヤをくれたんだなと気が付いた。現金なようだが、それ以降、私は再び子供の頃のように、天や神の意図を信頼するようになった。


結局のところ、その人の物語の終末は最後の最後まで判らないのだろうな、としみじみ思う。何にせよ、まだ生きてるということは絶対に大丈夫なんだよ。(・∀・)





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大丈夫」への6件のフィードバック

  1. 父親:機械で設計者、兄:電気技術者、妹:機械で設計者、わたし:化学で合成・・・すべて理系の家系で、「神様」なんて全く信じていないところで、育っていました。
    父も、色々なことがあって(そのうちの一つは私の長期入院)、西国33か所・四国88か所をめぐるようになったり、観音様の絵を描くようになったり・・・。
    私も、いまは、(わかってはいないけど)信じるようになっています。
    色々な変遷(出来事)が、その人それぞれに、その道を知らせてくるのですね。
    導き、みこころ、というものでしょうか。
    ほんとうに、生きているということは大事ですね。

    • ものすごい知的な家系なのですねー。すごい。うちは職人や自営業・自由業ばかりなので、ほぼ逆です。ただ死んだら闇に戻るだけだと言っていた父は、ありとあらゆる苦難を経験した挙げ句、最近は禅に興味を持つようになったらしく、霊夢みたいなものも見るようになったらしいですね。彼は子供の頃に両親からほぼ捨てられたことがずっとトラウマになっていたようですが、どんなことがあっても決して彼を見捨てなかったうちの母の愛がその凍ったハートを溶かしたんだろうと私は思っているのですが。呪詛としか思えない出来事も、物語を最後まで読んだら実はそれが祝福だった、なんてことが人生には結構多いような気がするのですが、そうだとすれば我々に出来ること、しなければいけないこと、そして仰られている通り、大切なことは本当にただ今の自分自身のままで一生懸命生きる、それだけしかないなという気がしますね。(^^)

  2. とても力強い記事でした。ありがとうございます。

    • いえ、相変わらずつっぱしる駄文をいつもご拝読いただき、どうも、ありがとうございます。(^^)

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