愛別離苦

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子供の頃からお葬式は何度も行っているが、私は実際に愛する人や動物、そして家族の誰の死に目にも会ったことがない。


友人が飼っていた大好きな犬が亡くなったことを知った時、私はあまりのショックで呆然と数分、地下鉄のドアが開いたことに気付かず立ち尽くして、気の短いニューヨーカーに大声で怒鳴られたことがある。犬が好きなくせに一度も飼ったことがないのは、いづれ必ず別れにまだ自分が耐えられないことを知っているからだと思う。


別の友人で、ここ数年に愛犬を二匹とご家族の一人を失った人がいる。愛犬の一匹目は眠るように亡くなったが、二匹目は正視するのが辛いほどやせ衰えた小さな身体で精一杯苦しみに耐えながらこの世を去った。


そして、私が以前お世話になった方には、若くして癌になられた奥様と最後まで一緒に闘い看取られた方が二人いる。


愛するものが苦しみ、だんだん力を失いその生命の火が消えてゆくのを見つめるのがどんな経験なのか、私には想像することすら出来ないけれど、それは本当に深く大きい本物の愛が無ければ出来ないことだから、そうすることを選んだ全ての人々と生き物への敬服の念をこめて、彼・彼女らの幸せを祈りたい。





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愛別離苦」への2件のフィードバック

  1. 直球でガツンと来ました。
    見送る方も全力、その通り・・・ですね。
    何だかうまく伝えられませんが、命に敬意を感じられる文章で、静かな悲しみが伝わります。
    改めて、今生きている家族、友人・・・を大事にしたいと思う気持ちになりました。
    ありがとう。

    • ありがとうございます!

      はい、是非まるまるまるたさんの世界で共に生きておられる人々を大切にしてあげてください。生命は永遠のものだとは思いますが、今ここで同じ時と空間で生きるという経験を共有するというのは非常に貴重な宝物なのでしょうね。

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